2026.04.14
Winning Narrative 評価されるストーリーを設計する
提案書では、優れたアイデアや技術を盛り込むことが重要です。しかし、それだけでは評価される提案書にはなりません。なぜなら、プロポーザルにおいて提案書は審査員が読み、理解し、評価する資料だからです。
審査員は提案書をページ順に読み進めながら、提案の内容や価値を判断します。
そのため提案書には、読み進めるほど提案の意図が理解できる「流れ」が必要になります。
ADW Proposal Methodでは、この流れを Winning Narrative(評価されるストーリーの設計) と呼んでいます。
見出しだけで流れが分かる構成
提案書は、必ずしも最初から最後まで丁寧に読まれるとは限りません。
審査員は
- 見出し
- 強調されたキーワード
- 図表
- キャッチコピー
などを追いながら内容を把握していきます。
そのため提案書では、これらの要素を追うだけでも提案の全体像が理解できる構成になっていることが理想です。
つまり提案書は見出しだけでもストーリーが見える構造にする必要があります。
ストーリーは文章の中にもある
提案書のストーリーは、章構成だけでなく文章にも表れます。
提案書の文章では、次の流れを意識することが重要です。
何を目指すのか(目的)
↓
どのように実現するのか(方法)
↓
どのような成果が期待できるのか(効果)
この順序で説明することで、文章の論理が明確になり、読み手にとって理解しやすくなります。逆に、この順序が崩れてしまうと、提案の意図が伝わりにくくなることがあります。
ストーリーが提案の記憶をつくる
審査員は多くの提案書を読みます。そのため、すべての内容を細かく記憶しているわけではありません。
審査の場で思い出されるのは
- 提案のコンセプト
- 提案の特徴
- 提案の印象
といった 提案のストーリー です。ストーリーが明確な提案書は、読み終えたあとも内容が記憶に残りやすくなります。これは、評価においても重要な要素になります。
Winning Narrative は提案の設計図
提案書づくりでは、いきなり文章を書き始めるのではなく、まず提案のストーリーを整理することが重要です。
例えば
事業課題
↓
提案コンセプト
↓
具体提案
↓
事業効果
という流れを整理することで、提案書全体の方向性が定まります。
ADWでは、このストーリー構造を提案書の 骨子(Story Line) として設計することを重視しています。
提案書では、優れたアイデアだけでは十分ではありません。
- 実績
- 技術
- 体制
- スケジュール
などを示し、提案が実現できることを示す必要があります。
次回は、ADW Proposal Method の4つ目の要素である
Proof of Feasibility 実現性で提案を裏付ける
について解説します。
